食品の知識

消費期限と賞味期限の違いは?期限後はいつまで食べられる?

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食品を食べられる目安として「消費期限」と「賞味期限」の2種類があることはご存じの方が多いと思います。

でも「消費期限」と「賞味期限」はどのような違いがあるのか?

あまり考えたことが無かったけど、そう言えばどう違うんだっけ?
なんて考えることありますよね。

この記事では「消費期限」と「賞味期限」の違い。
そして、期限切れ後はどのくらいまで食べても良いのかという目安についてお話させていただきます。

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消費期限と賞味期限の違いは?

まずはざっくりと、消費期限と賞味期限の違いについて説明すると。

  • 消費期限は食品が安全に食べられる期限
  • 賞味期限は食品がおいしく食べられる期限

このような違いになっています。

消費期限とは?

消費期限は商品を開封しない状態で、記載されている保存方法を正しく守って保存した場合に、安全に食べられる期間を年月日で示しています。

消費期限が過ぎたということは、安全に食べられる期間が過ぎたということなので、消費期限が過ぎれば過ぎるほど食中毒など、体への害がおよぶ危険が高くなります。 

消費期限が切れたらなるべく食べないほうがよいでしょう。

賞味期限とは?

賞味期限は商品を開封しない状態で、記載されている保存方法を正しく守って保存した場合に、品質が変わらずにおいしく食べられる期間を年月日で示しています。

賞味期限が切れたということは、おいしく食べられる期限が過ぎたということになりますので、食べられるが、風味や品質は劣化している場合があるということです。

においや商品の状態や味、色など異常がないようであれば、食べることができます。

食品劣化の速度の違いがある

「消費期限」は劣化の速度が早い食品に、「賞味期限」は劣化の速度が遅い食品に設定されます。

◆消費期限◆

劣化の速度が早い食品には消費期限が設けられます。

劣化が早いので、1日単位で風味が損なったり傷んでしまったり、食中毒などの危険も出てくるため、食べられる期間が短い食品が多いです。 

◆賞味期限◆

劣化の速度が遅い食品には賞味期限が設けられます。

劣化が遅いので、1日2日ぐらいなら賞味期限を過ぎても、風味が落ちる場合はありますが、食べることはできます。

食材によっては1週間、1ヶ月過ぎても食べられるものが設定されることが多いです。

日付表示の違いがある

消費期限と賞味期限には表示の仕方にも違いがあります。
消費期限は「年月日」なのにたいして、賞味期限は「年月」の表示になります。

消費期限

「年」、「月」、「日」を表示。

5日以内もしくは長期保存ができない食品が消費期限を定められるので、1日単位で食品の劣化がすすむため、「日」の表示が必要になってくるのです。

賞味期限

3ヶ月以内は「年」、「月」、「日」を表示。

3ヶ月を超える場合は「年」、「月」を表示。(メーカーにより日にちを書いていることもある)

3ヶ月を超えて長期保存できる食品になってくると、1ヶ月単位で食品の劣化を判断しても問題がないため、「年」と「月」だけの表示でもよいということです。

期限切れ後の安全性に違いがある

上記でも述べたように、「消費期限」はその食品が安全に食べられる期限であるため、期限が過ぎると食中毒など体に害を及ぼす危険が高まり、安全に食べることはできなくなります。

それに対して「賞味期限」はその食品がおいしく食べられる期限なので、期限がすぎても風味が落ちたりする場合はあっても、安全に食べることはまだまだできます。

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消費期限切れのリミットは?期限切れた後に何日食べられる?

基本的には消費期限が切れるということは安全ではないので、期限内に食べるようにしましょう! 

でも、「もったいない!どうしても食べたい!」という時もありますよね・・・・。

その場合は「可食期間」(食べても身体に問題が生じないという期間)というのが計算で割り出すことができるので、ご紹介します。

消費期限×1.3=可食期間
 

食材の消費期限に1.3をかけると可食期限という日数を出せます。
下図は消費期限に1.3をかけて出した可食期限を表にしました。

例えば消費期限3日の食材の場合、3日+0.9日が可食期限。
つまり、3日+1日未満がこの食材のリミットということです。

これは商品を開封していない状態でのものなので、開封している場合は該当しませんので、すぐに食べましょう!

消費期限

可食期限

 

1日

1.3日

ほぼその日に食べましょう

1日+0.3日がリミット

2日

2.6日

消費期限が切れてから半日ぐらいまでに食べましょう

2日+0.6日がリミット

3日

3.9日

消費期限が切れてから1日たつ前までに食べましょう

3日+0.9日がリミット

4日

5.2日

消費期限が切れてから1日が過ぎるぐらいまでに食べましょう

4日+1.2日がリミット

5日

6.5日

消費期限が切れてから1日と半日までに食べましょう

5日+1.5日がリミット

消費期限が記載される主な食品は?

消費期限は品質の劣化がはやい食品に記載されます。

サンドイッチ
お弁当
おにぎり
お惣菜
生菓子
調理パン
食肉
生めんなど

当日または5日以内など日持ちがしない食品になります。

賞味期限が切れた食品はいつまで食べられるの?

消費期限のところでもお伝えしたように、その場合は「可食期間」(食べても身体に問題が生じないという期間)を計算で割り出せば食べても大丈夫な期間がわかります。

だいたい賞味期限の1.1~1.3倍が可食期間になります。

消費期限と違って、可食期が過ぎたから食べられないと言うことはなく、食品によっては賞味期限の1.3倍をすぎても食べれるものもありますので、可食期間と合わせて食品の種類によって、そして保存状況によって安全に食べられる期限は変わると言えます。

賞味期限切れ食品を食べる際に注意するべきこと

賞味期限切れ後の食品を食べる際は未開封であること適切な保存方法をしていることが条件です。

それがクリア出来ていない場合は賞味期限内であっても商品は劣化してしまいます。

例えば・・・・

袋や缶や瓶などに入った食品を開封してしまうと、空気に触れることでそこから商品の劣化が始まりますので、開封してしまったら、長期間保存はできません。

未開封であっても、常温保存と書いてあるのに、夏の暑い外や車内などに置きっぱなしにして適切な保存をしていなければ食品の風味などを損なってしまったりと、食品が劣化してしまいます。

ですので、未開封で適切な保存方法で保存することを心がけましょう。

賞味期限が記載されている食品は?

賞味期限は品質の劣化がおそい商品に記載されます。

スナック菓子
ペットボトル
飲料缶詰
冷凍食品
即席麺
レトルト食品
発酵食品など。

比較的傷みにくい食品になります。

期限が書いていない食品はどうしたら良いの?

保存状態をよくしておけば期限を気にせず長期保存ができ、おいしく食べることができます。

ガム、冷菓、アイスクリーム、砂糖、塩、でん粉、蒸留酒、氷などは通常の保存状況であれば極端に劣化することがないため、賞味期限・消費期限の表示はされていません。

食品の説明にかかれてある保存方法を守って長期保存できるようにしておきましょう。

そういえば、生野菜にも消費期限や賞味期限が表示されていないですよね。

生野菜に関してわかりやすく言うと、単純に期限を付ける基準が不安定ということがあります。

収穫の時点で少し傷んでいればダメになってしまう期間は短くなり、逆に新鮮な状態であれば痛むまでの期限は長くなりますよね。

このような理由から収穫した時点から、バラバラで定まっていないのです。

[list class="li-check li-mainbdr main-c-before"]

  • 野菜は腐るまでが成長の過程であり、それぞれバラつきがある。

  • 人間による判断が難しい。

  • 配送段階の保存方法の違い。

  • 商品陳列時の状態。[/list]

これらによって大きく変わるものです。そのため生野菜には表示期限がないのです。

 

改めて、消費期限や賞味期限があるものは主に加工したものになります。消費期限や賞味期限は目安として記載されているものなんですね。

もし、消費期限や賞味期限が過ぎていても腐っていなければ自己責任で食べることは可能です。消費者が食べるか食べないかの判断材料になるんですね。

万が一、期限切れのものを食べてお腹を壊しても製造者に責任はありませんので、慎重に判断しましょう。

 

まとめ

消費期限と賞味期限、それぞれ期限の意味が違い、消費期限は「安全に食べられる期限」で劣化のはやい食品に定められます。

賞味期限は「おいしく食べられる期限」で消費期限に比べると劣化が遅めの商品に定められます。

このような違いがありましたね。

消費期限は期限が過ぎると安全に食べられる期限が過ぎたということ。

賞味期限は食材本来の美味しさを味わえる期限のこと。

消費期限と賞味期限の違いで注意することは期限が切れてからの食品の安全性が変わってくるということですので、言葉の意味はしっかりと理解して安全においしく食品をいただきましょう!

 

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